ピックアップ

バス釣りをしていてバスの目から見たフライやルアーってどんな風なんだろうかと思うことがよくあります。
さらにそのフライやルアーをその時どのようにして操ればバスのバイトを誘うことが出来るのかということも試行錯誤の連続なのですが、バスがフライやルアーにバイトしてくる瞬間ってある意味バスが優位に立った瞬間だと思うんです。
「おらおら、食ってやるぞー！」みたいな（笑）
これっていじめっ子といじめられっ子の関係に近い物があります。
いじめられるヤツってなんか見た目が弱々しかったりやることがトロかったりするのでついついからかってみたくなってしまうのと同じようにサーフェスフライが水面でモゾモゾやってりするとバスもつい襲い掛かってみたくなってしまうのではないでしょうか。
相手（バス）がかなりの興奮状態で前後の見境がなくっているときは派手なアクションやポップ音でバイトしてきますがちょっとスレているような時は逆効果になってしまいます。
よくオーバーハングの下にフライを打ち込もうとしてバスの着いてそうなポイント付近の水面を叩いてしまったり、さらにはミスキャストをしてしまったので再度フライ（ポッパー）をプレゼンテーションするためにピックアップした際に「パッコーン」とド派手なポップ音を出してしまうことがあるのですがこれらはバスを深場に追いやってしまうだけです。
要するに人間社会でいうところの「いじめられっ子が逆ギレした」状態です。
バス達は常に弱肉強食の世界で生きているので「敵わない相手とは戦わない」のは当然の話なのです。
ミスキャストしてしまった時や１発で出なかったけどこのポイントは絶対にバスが居そうな予感がする時などにフライをピックアップして再度攻める場合はバスのフィーディングエリアから少し離れたところまで小さなポップ音で引いてくるかそのままスーッと引いてくるかしてからキャストし直したほうが次にキャストした際のヒット率はぐーんと高くなります。