先日の雨の日に仕事も終わって夕食にしようとしたその時、家の脇に置いてある私のバイクの下辺りで猫の鳴き声がします。
最初に気がついた子供が窓を開けて見てみると物陰に隠れるようにしている猫の姿を確認、どうやら子猫らしいです。
何処から迷い込んだかはわかりませんがこんな雨の日に一晩外にいたら死んでしまうのではないかと思われるような消え入るような鳴き声なので、とりあえず捕まえて保護することにしました。
カミサンと２人で挟み撃ちをするように私がバイクの下から追い出してカミサンが捕まえるという作戦が上手くいき、まんまと捕獲に成功しました。
ずぶ濡れなうえに泥んこだらけになった猫はブルブルと震えてかなり怯えているようです。
両手で持つとスッポリ収まってしまうくらいの小さな体は硬直し心臓の鼓動も速いテンポで小刻みに打っています。
あまりにも汚いので風呂場に連れて行って洗面器の中で洗ってやると爪を立てて必死になって逃げようともがきます。
タオルで包んで大方の水分を拭った後、ドライヤーで乾かすと思った通りフワッとした毛並みの可愛い♂猫です。
我が家には昨年死んだ「喜久蔵」という犬を除いて今現在は猫の「ミーモ」、続いて犬の「パセリ」、１昨年に外猫だったのですが骨折したのをきっかけに飼う事になった「グレイ」がいます。
今までがそうであったようにニューフェイスが現れたときは人間だけではなく動物たちの同意がないと受け入れることができないのです。
ミーモは♀猫であるにもかかわらず母性本能というものがまったく無いのでコイツがヨチヨチと近づいてくると逃げていってしまいます。
もともとこういった性格なので特に問題は無さそうです。
グレイは性格の良い猫なので受け入れてくれるみたいです、2匹一緒に膝に乗せるとペロペロと舐めてくれます。
問題は♀犬のパセリです。
グレイを家に入れたときはニャーニャー鳴きながら擦り寄ってくるとパセリのほうが気持ち悪がって逃げ回っていたのですが、今回のこの子猫（仮称：レオン）は少し警戒心が強いみたいで「スレたバスのように」カバーからカバーに身を隠しながら移動するのです。
そんなところが狩猟犬の血を刺激するのかこちらが目を離すとちょっと危険な状態です。
「うーむ、ちょっと飼うのは難しそうだな・・・。」
| 仮称：レオン |
２日が経ちました。
相変わらずパセリのほうが気になるらしく「獲物を見る目」には変わりはありません。
結局家で飼うのは諦めて近所の猫好きな人の所へ相談に行きました。
そこの家も現在猫が7匹居るそうです、しかも大人の猫ばかりなのでこんなヨチヨチ歩きの猫を入れたらおもちゃにされてしまうのは見え見えなので飼えないとのことです。
「うーん、困ったもんだ・・・。」
そこに偶然通り掛かった人が「猫好き」らしく外で日向ぼっこをしている猫をあやしています。
「猫、お好きなんですか？」
「ええ、以前は♂と♀の2匹飼っていたのですが、そのうちの♂のほうが行方不明になってしまって・・・。」
「この小猫は丁度♂なんですけどだっこしてみますか？」とその人に渡すと・・。
「かわいいー♪」
もしよろしかったもらっていただけないでしょうか？」
「えっ、いいんですか？」
「どうぞどうぞ・・・・・・、（よかった。）」
あっという間で「養子縁組」が決まってしまった。
偶然にしては出来すぎた話です、これもこの子猫の持っている「強運」のなせる技なのでしょうか・・・。
まぁ、・・・・・子猫のうちはみんな可愛いんですよね。