怖い話

本栖湖は出ます、だから私は（夜釣りは）行きません。
もうかれこれ８年も前の話です。
その頃は家族でよくオートキャンプに行っていたのですが、一度テントを張ってキャンプしたら 気に入ってしまって次に行くときはコテージを借りて３〜４日ゆっくりしようということになりました。
休みを最大限に利用するために初日は仕事が終わってから出かけていったのです。
昼間はフルに仕事をしてキャンプ道具の運搬や夜間の運転でかなり疲れてしまいコテージに着いたら 眠くなってしまいました。
普段寝つきが悪い私もその日は爆睡してしまったのですが、翌朝になってカミサンがこんなことを いうのです。
子供（当時４歳）が夜中に起きて「おかあさん、窓から人が見てる」と何度も言うと言うのです。
「そんなことは無いから早く寝なさい」と言いつつも隣をみると私はガーガーいびきをかいて寝ているし、自分で確認するのが怖くてそのまま布団をかぶって寝てしまったというのです。
私はてっきりマナーの悪いキャンパーが窓がら覗いていたに違いないと思いこみ「なんて無礼なヤツなんだ」と、その窓から外の様子を見た瞬間に寒気がしました。
昨晩ここに着いたのは夜の１０時過ぎで外は真っ暗だったし、そのコテージは山側から湖に向かうなだらかな 斜面に建てられていて窓のある湖側とは反対に入り口があるので気が付かなかったのですが、 なんとその窓は人が立って覗ける高さではないのです。
地面から床までの高さが1.5メートル、床から窓の高さがさらに1.2メートルそんなに背の高い人はいるはずがありません。
もちろん踏み台や脚立などもありませんでした。
だいたいシーンと静まり返った深夜にそんなものを持って人が近づいて来たらいくらなんでも気が付くはずです。
日が高くなってから分かったのですがそこのキャンプ場を利用していたのは私たち親子だけだったのです。
子供に「どんな人だった？」と聞くと、「女の人だった」とはっきり言うのです。
４歳の子供がウソをついていたとは思えないし・・・・。
もちろん次の日の予約はキャンセルして早く帰って来たのはいうまでもありません。
そういえばあれから本栖湖は行っていないなぁ・・・。

※この話は某掲示板に書き込んだこともある体験談です。