猫の入院

事故
私の家には犬が２匹、猫が１匹、金魚が３匹、ドジョウ７匹、コクワガタが２匹、おまけに先日捕獲したオケラが１匹います、それと数に入れてよいものかどうかわかりませんが２ヶ月くらい前から家の周りにいついたグレーの猫がいます。
そのグレーの猫はどこか近所で飼われていたらしく、人間にはなれているようです。
しかもカミさんは勝手に「グレイ」なんて名前をつけて呼んでいます。
野良のくせして通行人に触られても平気です、猫なりにこの人は安全かどうか見極めているようです。
そんな猫ですから私のバイクの上や家の脇の私道で日向ぼっこしたりしています。

ところが２日前、後ろの右足を引きずりながら歩いているところをカミさんが発見しました。
さらに家の物置の中に入ってしまったようです。
物置の中にいるのは確かなので声を掛けると隅のほうで「ウギャー」と悲痛な鳴き声を出します。
これは大変、とにかくゴチャゴチャに物が詰まっている物置の中から助け出さなければなりません。

物置の中は解体したレストア待ちのバイク（ホンダのバイアルス）のフレーム、タンク、タイヤ＆ホイール、フェンダーそれと乗らなくなった子供のゴーカートやベビーバスなど数年ぶりに見る物ばかりです。
「なんでこんな物とってあるんだよ」とか「おっ、これ探してたんだよ、なつかしいなぁー」とかいいながら鳴き声のする方へだんだん近づいてきました。

懐中電灯を当てると隅のほうでうずくまっている猫を発見、首をつかんでなんとか救出しました。
相当に痛むようで患部を触ろうとすると「グギャオー！」とこの世の終わりみたいな声を出します。
「これでは手に負えない、獣医さんに見てもらおう」ということになりました。
私はその後仕事が残っていたので、カミさんと子供が病院に連れていくことになりました。

入院
仕事をしているとカミさんから電話です、「なんか骨折しているらしい」とカミさん、「やっぱりそうか、自転車か何かに轢かれたのかな」と私、「今日のところはとりあえず入院してレントゲン撮ってギブスをはめるみたい」ということです。
まぁ、医者の所なら安心か・・・・。

余病
次の日、仕事の合間を縫って猫の面会に行きました。猫は右足の太股からつま先をギブスで固定されてゲージの中でうずくまっています。
獣医さんが出してくると私たちが分かるようで顎を撫でると「ゴロゴロ」とのどを鳴らしていました。
「この猫、ちょっと病気にかかっていますね、恐らくウイルス性鼻気管炎でしょう、抗生物質を注射しておきました」と獣医さん。
さらに「一応伝染性の病気なのでお宅の猫に移る可能性があります、もう２、３日こちらで様子を見ましょう」とのことです。

帰り道
「これから寒くなるし骨折で体力も低下するし、ここまで面倒みたら仕方がない家で飼うか、グレイ」と私が言うと、カミさんはその言葉を待っていたようで「そうね」とニコニコしていました。

また家に動物が増えた…・・。